このコーナーは、月に2回「東京中日スポーツ」に連載している「バカタール加藤の オヤジでもわかるゲームな話」を加筆・修正して、ゲーム初心者にゲームを紹介するゲームコラムです。
最初に説明したが、ゲーム内のキャラクターも、原哲夫さんが丁寧にカラーで描き込んだ絵がそのまま動いているような感覚で遊べるし、物語のカギを握るゲームオリジナルのキャラクターたちもじつに魅力的だ。つまり、物語的には、「北斗の拳」の新作と呼んでもよいのではないだろうか。
そして、何度も何度も繰り返し遊ぶことになる、格闘アクションそのものは、北斗神拳の秘孔を突くアクション、奥義などを再現したシステムが組み込まれ、それを自分で操作する気持ちよさがある。思わず、心の中で「アチョチョチョチョー」と叫んでしまうこと間違いない。
またケンシロウを少しずつ強化していくシステムも複雑すぎないので、適度に工夫していく楽しさがある。ゲームの舞台となるエデンの街にはさまざまなお店や施設があり、自由に歩き回れるだけでなく、多様なキャラクターたちとの絡みがあるので、そこでケンシロウとして日々生活をしていく楽しさもある(これはゲームの特権だ!)。サイドストーリーなどのエピソードもじつに豊富だし、「龍が如く」シリーズでは恒例のミニゲームも多数用意されている(ケンシロウがバーテンをやったり、キャバクラの黒服をやったり、野盗を鉄骨でぶっ飛ばすいわゆるホームラン競争やら、秘孔を突いて病人を直す音ゲー…などなど)。
というように、ゲームのシステムも、キャラクターや世界観の表現がPS4の性能を活かし切った、完成度が高いものになっており、かつ、相乗効果で独特のゲーム体験が可能になっている。
「北斗の拳」のファンにとっては「北斗神拳の奥義をリアルに表現したら…?」、あるいは「ケンシロウがお金や人助けのために町中でアルバイトをしてみたら…?」などの興味深い要素がゲームに落とし込まれているので、それが「北斗の拳」というコンテンツに、新しい息吹を与えていると感じられることだろう。原作をリスペクトするだけではなく、そこにプラスアルファとしての足し算、掛け算がどうやったらできるかを考えた作品だと強く感じた。
全体的なボリュームについても記しておくと、メインのストーリーはそれほど長くはないが、テンポよく進むので、忙しいオヤジにぴったり。とはいえ、サイドストーリーやおまけ要素が多数あるので、じっくり遊びたい人はじっくり遊び込むこともできるというバランスはさすがだ。大作なので、値段もそこそこ高いが、十分にもとはとれる内容だと思う。かつて、学校で友達の秘孔を突いたことがある、元悪ガキだったオヤジたちにぜひおすすめしたい。また、オヤジたちにはクラブ(キャバクラ?)経営やバーテンダーのミニゲーム(ぜんぜんミニではないのだが…)も超おすすめだ!
こんなところにも要注目!
・ザコ戦なとで手に入る宝の地図
これには荒野の中でお宝が落ちている場所が記されており、時間内にそこに行って見つけると、さまざまなアイテムが入手できるのだが、なんと、そのお宝の中には、昔のゲーム機や筐体が「遺物」として存在する!! セガマークIII、アウトランなどが手に入り、ゲーセンに設置もできる!!あと砂漠に眠るゲームソフトというのは、ゲーム業界的には、いろんな意味でいろんな意味がある(っていうか、わかる人にはわかるだろう)
・黒服姿のケンシロウ!
バーテンの仕事を続けていると、エデンのいろんなお店のオーナーと仲良くなって、売っていなかったアイテムが売られるようになったりする。また、さまざまなキャラクターの意外な一面や、過去の事情がわかったりするのも、バカタール的になかなか楽しかった。
・主要キャラクター
・物語のカギの握る美女2人
・宿敵&おなじみのキャラ
・「北斗が如く」で遊べるミニゲーム
【 商品概要 】
商品名 : 北斗が如く
対応機種 : PlayStation®4
発売日 : 2018年3月8日発売予定
価格 : 通常版 8,390円(税別)
世紀末プレミアムエディション 11,390円(税別)
プレイ人数 : 1人
CERO表記 : D(17歳以上対象)
公式Webサイト : http://ryu-ga-gotoku.com/hokuto-ga-gotoku/
ポータルサイト : http://ryu-ga-gotoku.com/
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