ついに12月を迎え、本格的な冬に突入しました。とはいえ今年は39年ぶりに木枯らしが
吹かないという珍しい状況だそうで、ひょっとしたら暖冬になるかもしれないそうです。
今、生き残った3匹のコクワガタは冬眠に入っておりますが、冬眠中とはいえ気温が高いと頻繁に起きだしてきてエサを摂取するそうなので、まめに様子を見てあげる必要があるかもしれません。
さて、この連載ではコクワガタの他にもカブトムシ、ノコギリクワガタを飼ってきましたが、現時点で生き残っているのはコクワガタのみです。なんというか、身体が大きい順に死んで行ってしまいました。カブトムシの雄なんて、確か見つけてから1週間ももたずに死んでしまいましたから。
なぜ一番弱弱しく見えるコクワガタが一番長生きする種族なのか少々疑問に思ったので、ちょっと調べてみましたが理由はよくわかりませんでした。ただ、長生きするクワガタはコクワガタ以外にもオオクワガタやヒラタクワガタなどがおり、これらの種類は全てDorcus(ドルクス=オオクワガタ属)と呼ばれるアジアに広く分布するクワガタムシの一種として分類されているようです。
ちなみにドルクスとはアフリカに生息するレイヨウというウシ科の生き物と、角の形が似ていることから名付けられた属名なのだそうです。
・・・まあ、大型の個体なら似ているのかもしれません。そういうことにしましょう。
なおノコギリクワガタはラテン語で「くぼんだ顔」を意味するProsopocoilus(プロソポコイルス=ノコギリクワガタ属)に分類されています。最初読み方がまったく分からなかったのは内緒です。
そういわれてみると、確かに顔がくぼんでいますね。
今回の記事を書くにあたり、昔の写真を色々と見返していたのですが、こんな元気のいい子があっさり死んでしまうのが生き物を飼う怖さですね。でもそれと同時に思い返すのが、暑い夏の朝や夕方に、マメに森に通い詰めたこと。
そうして見つけたのがこの写真。森に行った帰り道に撮影したものです。なんという雲なのかは分かりませんが、見た瞬間に「龍の巣だ!」とカメラを向けていました。
果たして来年は、また元気な虫たちに会えるのか。そして慌てて撮影したくなるような風景に出会えるのか。冬来りなば春遠からじ。その日が来るのを楽しみにしています。
(写真・文:早川清一朗)
【STARTT’s POV ~スタート視点~】
ああ、この雲は積乱雲ですね。入道雲とも呼ばれる夏の風物詩ですね。寒くなってくると確かに見たくなります。早く夏にならないかな・・・。
しかし、この写真見るとスーパーセルになりかかってないですか? このまま発達すると雹が降り出し、時には竜巻まで発生させる激しい気象現象ですが、まあ、日本ではほとんどそんなことないか・・・。龍の巣。言い得て妙かも。
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