11歳の少⼥ミアと、クリスマスの⽇にやってきた⼩さなホワイトライオン・チャーリーがはぐくむ友情、そして家族の再⽣を通して、南アフリカの社会問題が映し出される、映画『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300⽇』が2021年2⽉26⽇(⾦)よりヒューマントラストシネマ渋⾕ほかにて劇場にて公開となります。
監督を務めるのは、映画『アラン・デュカス 宮廷のレストラン』(17)など、多くのドキュメンタリー作品を⼿掛けるジル・ド・メストル。南アフリカの社会問題である”缶詰狩り”(トロフィー・ハンティングの⼀部)※をテーマにメガホンをとりました。
少⼥とライオンの関係性をリアルに描くため、ヨハネスブルグ近郊で野⽣動物保護区を所有・運営している動物研究家で保護活動家のケヴィン・リチャードソンが撮影に参加。実際に3年を超える年⽉をかけて撮影され、少⼥とライオンの友情はもちろん、南アフリカの⼤⾃然が映し出されたCGなしの圧巻の映像が完成しました。
この度、実際にライオンとCGなしで触れ合う撮影⽅法を明かす、衝撃のメイキング映像が公開︕ 動物研究家で保護活動家のケヴィン・リチャードソンがライオン・アドバイザーとして撮影に参加し、⼈間とライオンの信頼関係を築くトレーニングを実施した様⼦や、ジル・ド・メストル監督がその撮影⽅法などを語っている。
メイキング映像の冒頭で、主演のミア演じるダニアが⾃分の体ほど⼤きなライオンの下になりじゃれ合っているが、実際は野⽣動物であるライオンと触れ合うのは容易ではない。リチャードソンは、CGなしで撮影するには「⻑い時間をかけて信頼関係を築くしかない」とし、トレーニングには3年の歳⽉を費やしたとのこと。週に3回ほど、2〜3時間ほど実施したという訓練は、群れで⽣きるライオンの習性にならい、⼦供たちが6頭ものライオンに囲まれている衝撃的な映像だ。さらに、メストル監督は、ライオンが⼦供のころから関係を築いているため、「このライオンにとってダニア、ライアン(ミアの兄ミック役)、ケビンは、⾃分の家族なんだ」と如何に彼らの信頼関係が強固か語る。「これは捕⾷動物と⼈間の愛の物語だよ」と映画の中だけでなく、彼らの間には実際に家族のような絆が⽣まれているとのこと。
CGではないとわかっていても驚いてしまうほどのライオンと少⼥の交流を、ぜひ楽しんでみて欲しい。映画『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300⽇』は2⽉26⽇(⾦)より全国順次公開。
ライオンファーム経営のために家族で南アフリカに移った11歳のミアは、心に病を抱える兄・ミックにかかりきりの⺟、仕事に追われる⽗の中で、孤独を感じていた。南アフリカでの⽣活に馴染めない⽇々が続く中、クリスマスの⽇にファームにホワイトライオンのチャーリーが⽣まれた。初めは心を閉ざしていたミアだったが、まとわり付いてくる⼩さなチャーリーの世話をし、共に成⻑していくうちに互いに特別な友情で結ばれていくー。
3年の時が過ぎ、チャーリーの存在はファームにとっても観光客を呼べる重要な存在となっていた。そんなある⽇、ミアは⽗親が隠していた驚きの事実を知る。
⽗親は囲いの中で野⽣動物をハンティングする「缶詰狩り」の業者にファームで育てたライオンを売っていたのだ。チャーリーを救うため、ミアはあらゆる危険に⽴ち向かいながら、ティムババティ野⽣保護区を目指し、南アフリカを横断しようと試みる。
※缶詰狩り(キャンドハンティング)とは︖
トロフィー(獲物の角などから作られる狩猟記念品)や娯楽の獲得を目的とした狩猟形態「トロフィー・ハンティング」の中の⼀つ。⼈⼯的に繁殖させた(野⽣)動物を囲いの中に放って狩猟するため、「フェア・チェイス(Fair chase)」の精神と倫理性が⽋けるといった観点で、動物愛護団体だけではなく、同じハンターからも批判が集中し、南アフリカにおいて社会問題となっている。
タイトル︓『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300⽇』
監督:ジル・ド・メストル
脚本:プルーン・ド・メストル、ウィリアム・デイヴィス
出演:ダニア・デ・ヴィラーズ、メラニー・ロラン、ラングリー・カークウッド ほか
提供:⽊下グループ
配給:シネメディア
2018年/フランス/98分/原題︓Mia et le lion blanc/英題︓Mia and the White Lion
© 2018 Galatée Films - Outside Films - Film Afrika D - Pandora Film - Studiocanal - M6 Films