第二次大戦後の日本を照らした雑誌『それいゆ』『ひまわり』。色をなくした時代にあって、当時の女性の心を明るくさせた、太陽のような、花のような雑誌を身を削るようにして創り続けたのが中原淳一さんです。
ほぼ日手帳2021では、昭和の時代、雑誌という舞台の上でイラストレーター、ファッションデザイナー、編集者、アートディレクター、スタイリスト‥‥と多彩な才能を発揮した中原淳一さんの別注版WEEKSが登場。東京・青山のTOBICHI②では、この発売を記念して、中原さんがうみだした、昭和の時代の女の子たちをときめかせた雑誌『少女の友』『ひまわり』の「ふろく」を、ずらりと一堂に展示します。
期間:2020年9月11日(金)~2020年9月27日(日) 11:00~19:00
場所:TOBICHI② 東京都港区南青山4-28-26
入場:無料
中原淳一さんのうみだした「ふろく」は、戦後はもちろん、戦争のさなかにあってはとくに、当時に少女たちにとって「宝物」でした。食べるものにも、ことかく時代、気持ちにも余裕も持てない時代。一見、不要不急に思える雑誌のふろくは、当時の少女たちにとって、希望を与えてくれる、キラキラ輝く、特別なものだったのです。しかも、中原さんの「ふろく」は、いまの感覚からしても、斬新でした。手芸の小冊子や、レターセット、ファッションのスタイルブック、かるた‥‥などをはじめとして、中原さんが考案した独創的なカードゲームなど、創意と、工夫と、かわいらしさと、少女たちへの「思い」がこめられていて、じつに繊細で、クリエイティブ。それら、かつての少女たちをワクワクさせた中原さんの「ふろく」をTOBICHI②に、できるだけ展示します。中原さんの展覧会は数あれど、ふろくだけの展示は、はじめてのこころみ。約50点もの現存する貴重なアーカイブを、一堂にごらんいただけます。また中原淳一さんのイラストが表紙になった別注のほぼ日手帳weeksや中原さんのグッズもいっしょに販売します。
昭和初期、少女雑誌「少女の友」の人気画家として一世を風靡。戦後1年目の1946年、独自の女性誌「それいゆ」を創刊、続いて「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」などを発刊し、夢を忘れがちな時代の中で女性達に暮しもファッションも心も「美しくあれ」と幸せに生きる道筋を示してカリスマ的な憧れの存在となった。活躍の場は雑誌にとどまらず、日本のファッション、イラストレーション、ヘアメイク、ドールアート、インテリアなど幅広い分野で時代をリードし、先駆的な存在となる。そのセンスとメッセージは現代を生きる人たちの心を捉え、新たな人気を呼んでいる。
妻は、宝塚歌劇の創世記を担った男役トップスターで、戦後映画テレビで活躍した葦原邦子。
中原淳一さんが活躍された少女雑誌「少女の友」「ひまわり」のふろくを約20点、展示。
ほかにも、レターセット、詩集、手帳、人形の作り方の指南書というものまであります。女の子の心をくすぐるものが、たくさん。ものづくりの観点から見ても、ちょっとうなってしまうものばかりです。
中原淳一が1950年代、雑誌「それいゆ」に描いたファッション画が表紙なっています。巻末のおまけページには、デザイン画など中原淳一に関するコンテンツがたっぷり掲載されています。
会場であるTOBICHI②および渋谷PARCO4Fの「ほぼ日カルチャん」には、たくさんある中原さんのグッズから、おすすめのものをピックアップ。書籍をはじめ、文具やポーチなどのアイテムが並びます。
画像は一例です。ほかの絵柄もございます。
東京・広尾にある中原さんのショップ「それいゆ」で受注販売している復刻ワンピースを、特別にTOBICHI②と渋谷PARCOのほぼ日カルチャんで1型ずつ、展示&受注販売。
TOBICHIでは「スカートとタイ付ブラウスのセット」を、ほぼ日カルチャんでは「ケープカラーワンピース」を受注販売。試着をしてサイズを決めていただき、生地の色もお好みのものをお選びいただけます。
イベントに先駆けて9月11日(金)よりWEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」では中原淳一さんをご紹介する連載を掲載。第二次大戦後の日本を照らした雑誌『それいゆ』『ひまわり』を身を削るようにして創り続けた中原淳一さんのこと、知っていただければと思います。
※本イベントは新型コロナウィルスの感染対策にはじゅうぶんに気をつけながら開催します。混雑の場合には「時間入れ替え制」や「整理券の配布」でのご案内となることを、あらかじめご了承ください。