銀河英雄伝説(以下、銀英伝)の原作小説が出版されたのが1982年。昭和です!
1982年といえば、もちろんインターネットはありません。日本では、パソコン通信の走りの様なサービスが一部で行われていた様ですが、そもそもパソコンが一般的なものではなく、NECのPC8800とかいうパソコンを、お金持ちの家の子がたまに持っていた程度。
AppleⅡとかいうアメリカのパソコンが凄いらしいという噂が飛び交っていたものの、GoogleもWikipediaも無かった頃ですので、「何がどう凄いのか!?」は誰も知らず、アメリカ製=高い=凄いという図式でした。
当時はアーケードゲームの全盛期。流行っていたのは、GALAGA(ギャラガ=時々編隊を組んで襲ってくる蝿だか蜂みたいなのを撃ちまくるゲーム)、DIGDUG(ディグダグ=地面を掘っていって敵を落とすタイプのゲーム)、DONKEY KONG JR.(ドンキー・コング ジュニア=ゴリラの息子が父ゴリラを悪いマリオから助け出すゲーム)等でした。
そんな頃に出版された銀英伝。最初はあまり人気が無かった様ですが、人気に火がつき始めたのが1984年頃。
1984年にも、まだインターネットは日本にはありません。パソコン通信は一部の人がやっていましたが、まだまだパソコンはお金のかかる趣味の領域。
学校のパソコンクラブ(いや、マイコンクラブだったか?)の連中がフロッピーディスクとかいう四角くてデカいファイルみたいなのをやり取りしているのを、一般人は「なんか凄い」と見ていた頃です。
そうそう。通信事業者はまだ電電公社(日本電信電話公社=NTTの前身の国営事業者)一択で、家庭にある電話機はお役人様からの借り物。パソコン通信にはカプラーというものが必要で、外付けのものは異常に高価なため、内蔵型のものを自作して受話器に埋め込むなんて強者もいて、実はこれって違法だそうで、お役人様が一般家庭に乗り込んで電話ごと差し押さえた上に書類送検なんてこともあったそうです。
ハドソンというゲームメーカーがイケイケだった頃で、3Dボンバーマン(3D迷路を進みながら爆弾で敵を倒すゲーム)が発売されました。これがなんと今でいうPCゲーム。
前年の1983年にファミコンが発売されていましたが、まだまだヒットとは言い難い状況。アーケードゲームではテトリス(色んな形のブロックを落とすゲーム)が流行っていました。
さて、銀英伝に話しを戻します。翌年1985年には知る人ぞ知るベストセラーとなります。
1985年といえば阪神タイガースが21年ぶりに優勝して、大阪ミナミの道頓堀にカーネルおじさんがダイブした年。(いや、自ら飛び込んだわけではないが)
電電公社はNTTになり、携帯電話は肩から下げるデカいタイプのやつが登場。我らがスーパーマリオブラザース(マリオがキノコを食べて巨大化するゲーム)が発売され、ファミコンブームが起こります。
そして、アニメ銀英伝が最初にTV放映されたのが、確か1989年頃。ちょうど昭和から平成に変わる頃でしたが、レンタルビデオ屋さんで借りたのはVHSテープだったな~。DVDなんてものはこの世に存在していません。
携帯電話を携帯するのに肩から下げる必要は無くなったものの、ようやく大きめのポケットになら入る様な代物で、およそスマートとは言い難く、しかも電話しかできない単機能なものでした。
通話料金がこれまた高い!
ケータイは持ってるだけで、用事がある時はポケベル(注:ポケットベル)に連絡してもらい、テレカ(注:テレフォンカード)片手に公衆電話を探すという、今では信じられないかもしれませんが、たった一人に連絡するのにエライ手間が掛かったものです。
任天堂からスーパーファミコンが発売される前年に当たり、ファミコンの他には、PCエンジン、メガドライブといった、なんかCD-ROMとかいうものを入れる凄そうなゲーム機が登場しました。
アーケードゲームのブームは去り、経営が苦しくなるゲームセンターも出始めていましたが、逆に大規模なゲームセンターが街中に溢れ、ストリートファイター(波動拳や昇竜拳で相手を倒すゲーム)で対戦する老若男女が100円玉を積んでいた時代です。
こんな時代に銀河帝国 VS 自由惑星同盟ですよ。ゴールデンバウム王朝(後にローエングラム王朝) VS 最高評議会。ラインハルト・フォン・ローエングラムもヤン・ウェンリーもポケベルなんて持っていません。
二人の絵が入ったテレカ(注:テレフォンカード)は、あった様な記憶が・・・。
いや、とにかく当時は一部で大人気のアニメでした。
主役の一人であるラインハルト・フォン・ローエングラム。コミカライズ版やアニメ版など、描く人によって違う感じでしたが、だいたいはショタ枠に入りそうな絵が多かった様に記憶しています。帝国暦467年生まれの元帥にしては幼くない?という
が・・・。30年を経た今回のラインハルトは、なんか違う。なんかオッサ・・。いや、イケメン枠へのエントリーを狙ってそうですね。さすがは21世紀!
対するもう一方の主人公ヤン・ウェンリーは、どこか若返った様な。まあ当時は宇宙暦767年生まれにしては、えらくオッサンくさいなぁ!?と思ったものですが、今回は年相応なのかな?
30歳の職業軍人て、こんなもんなんかな?
こちらもイケメン枠へのエントリーを狙っている様です。
時代の流れを感じますね。
以上、ここまで銀河英雄伝説について詳しく語ってきました。もう見なくても分かってしまった方には、すみません。ネタバレは読まなかったことにして、銀河英雄伝説Die Neue Theseの放送開始を楽しみにして待ちましょう!
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