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【本日発売!】『ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション』 / 紅き英雄と適合者たちの戦いを追体験する前に知っておきたいこと!(ロックマンゼクス編)

本日2月27日(PC版は26日)より、Nintendo SwitchPlayStation 4Xbox OnePC(Steam)で販売を開始した『ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション』。


2002年から2005年まで、ゲームボーイアドバンスで展開された『ロックマンゼロ』のシリーズ4作、2006年と2007年にニンテンドーDSで展開された『ロックマンゼクス』のシリーズ2作を1本にまとめたコレクションタイトルで、設定資料集や楽曲を自由に聞ける特典のほか、クリアタイムを競い合う「Zチェイサー」なる新モードも収録された内容になっています。



前回の記事では、ロックマンゼロシリーズの世界観、ゲーム内容紹介を重点的に取り扱いましたので、本記事ではもうひとつのロックマンゼクスシリーズの世界観、ゲーム内容などについて紹介してまいります。


※本記事のスクリーンショットはPC版のものを用いています。



◇1. ロックマンゼクスシリーズの紹介

◇2. ロックマンゼロ、そしてロックマンDASHとも関係した世界観

◇3. 史上初の探索型ロックマン

◇4. ロックマンゼロシリーズに負けず劣らない独自要素の数々

◇5. 僅か2作のロックマン”たち”の戦いの全てがここに



◆ロックマンゼクスシリーズの紹介


『ロックマンゼクス』は2006年7月6日、ニンテンドーDS用ゲームソフトとして発売されたロックマンの新シリーズ。同ハードにおける、完全新作ロックマン第1号として誕生しました。本作発売の約5ヵ月後には、『ロックマンエグゼ』シリーズの後継作にして完全新作『流星のロックマン』も発売されており、2006年は1度に2つの新生ロックマンが誕生した1年になりました。



『流星のロックマン』がエグゼシリーズの後継作ならば、本作は『ロックマンゼロ』シリーズの後継作。企画・開発も同シリーズに引き続き、「インティ・クリエイツ」が担当しています。


舞台となるのはロックマンゼロシリーズからさらに数百年後、厳密には『ロックマンゼロ4』のエンディングからさらなる年月が過ぎ去った時代です。


ゼロシリーズにて、さらなる混迷を深めた人間と人間に近い思考を持つロボット「レプリロイド」の争いでしたが、両者はついに和解を果たし、人間は身体を機械化し、レプリロイドには寿命が設定され、互いを区別することがなくなりました。また、戦争で荒廃した世界は「セルパン・カンパニー」なる企業の活躍で大きく復興。

人々はカンパニーの庇護を受け、安定した生活を享受し続けていました。



そんな中、運送屋「ジルウェ・エクスプレス」所属の主人公「ヴァン(エール)」は、非政府組織の辺境警備隊「ガーディアン」の司令官からの謎の荷物を運搬する依頼を受け、先輩の「ジルウェ」と共に合流地点へと向かいます。



しかし、そこに凶暴化したレプリロイド「イレギュラー」が襲撃。ヴァン(エール)はそれに巻き込まれ、崖下への森へと転落してしまいますが、奇跡的に助かり、ガーディアンの部隊と少女「プレリー」との合流を果たします。ところが束の間、イレギュラーの親玉が現れ戦闘に。ガーディアンの応戦も空しく、その魔の手がプレリーに迫りますが、荷物の正体である生きた金属「ライブメタル」が呼びかけ、ヴァン(エール)は「ロックマン・モデルX」に変身。その力を駆使してイレギュラーとの戦いに挑みます。


かくして「適合者」になったヴァン(エール)は、ライブメタルを巡る陰謀に巻き込まれていくことに……。


このようなオープニングと共にシリーズは始まります。


紹介の通り、本シリーズには主人公が2人います。ひとりはヴァン、もうひとりはエール。どちらも人間です。本作発売当時、主人公が人間のロックマン作品では『ロックマンエグゼ』がありましたが、アクションゲームのロックマンでは史上初の起用になります。



さらにエールは女性。シリーズ初の女性主人公にして、女性ロックマンという鮮烈なキャラクターとなっています。ちなみに「エール」というキャラクター、ロックマンシリーズにはもうひとりいるのですが……話題が脱線しますので、この辺にして。


そんなヴァンとエールですが、2人は本編で顔を合わせることも、片方の活躍が描かれることもありません。完全に独立した存在です。そのため双方、描かれるストーリーも異なります。一応、ミッション(及びステージ)、登場するボスは共通なものの、要所ごとのイベントは大きく異なり、片方でしか明かされない設定、情報が多く含まれています。


なので、全容を把握するならば最低2周は必要。



また、2人は次作『ロックマンゼクスアドベント』では主人公を降板。新たに「グレイ」と「アッシュ」の2人が主人公を務めます。例によって、本編で2人が顔を合わせたり、片方の活躍が描かれたりすることもなし。



▲アドベントの主人公2人は能力面でも差異が。


まさに固定主人公不在のロックマン。ロックマン、エックス、ロック・ヴォルナット、光熱斗&ロックマン、ゼロと、主人公が決まっていた過去のシリーズ、本作の後に誕生した『流星のロックマン』の星河スバル&ウォーロックと比較しても、珍しい作品であることが察せると思います。



さらに本シリーズにおける「ロックマン」とは、「ライブメタル」に選ばれた適合者の総称。その力によって得られるアーマーをまとった姿で戦う者たちを指すため、味方だけでなく、敵側の適合者も「ロックマン」という設定です。


人によっては『仮面ライダー』に象徴される特撮作品が脳裏を過ぎるかもしれません。

そもそも、作中に同作のネタがありますので、嫌でも意識するでしょう。


ちなみに『流星のロックマン』も、人間の主人公スバルと宇宙人ウォーロックが合体変身した姿を「ロックマン」と指す、同じく変身モノ。何の偶然か、この年に生まれた2つの新作ロックマンは変身ヒーローモノという共通点を持つのです。


◆ロックマンゼロ、そしてロックマンDASHとも関係した世界観


舞台設定の通り、ストーリー及び世界観はロックマンゼロシリーズから地続き。厳密には『ロックマンゼロ4』のエンディングのその後になっていて、あの後、どんな事があったのかが作中で語られるようになっています。


なので、作品名こそ完全新作ながら、その実は『ロックマンゼロ5』とも言える内容だったりします(特に初代『ロックマンゼクス』)。それゆえ、『ロックマンゼロ』の全シリーズを終えてからプレイすれば、より深くストーリーを追っていけます。特に「ライブメタル」たちは、同シリーズの主人公「ゼロ」を始め、強敵として立ちはばかった「四天王」、そして彼の親友で英雄の「エックス」を原型にし、それぞれを使って変身した姿も元に準じていますので、シリーズの経験があれば過去への思いに浸れます。



念のため、ストーリー単体としては独立しているので、全く知らずとも問題はありません。ただ、仮にゼロシリーズ未プレイで始めるのであれば、主人公はエールを選ぶのがおすすめです。逆にヴァンはゼロシリーズとの関連を意識させるイベントがありますので、未プレイなら選ばない方がいいでしょう。プレイ済みなら、迷わずどうぞ。


また本シリーズ、『ロックマンDASH』シリーズへの布石となる設定が散りばめられているのも大きな特徴です。特に機械の身体を手に入れた人類、寿命が与えられたレプリロイドの下りには、同シリーズの時代が刻々と迫ってきていることを匂わせています。



それを示唆するかのように、本作では人間もレプリロイドも身体的な差異が少なくなっていて、一見、人間の人物が実はレプリロイドだったりする驚きの事実が隠されていたりも(露骨に分かる例もそれなりにあります)。このレプリロイドの容姿が人間に近くなる点に関しては、ロックマンゼロシリーズでも少し示唆されていましたが、本シリーズではより露骨になっています。


もし、DASHシリーズは遊んだけど、本シリーズは全く……でしたら、ぜひ今回のコレクションを機にこの世界観を確かめていただければと思います。一部、同シリーズに登場した場所と思しきものも出てきますので、興味深く遊べること間違いなしです。


◆史上初の探索型ロックマン


表題の通りですが、本シリーズはロックマン史上初の探索型アクションゲーム。広大なマップを移動しながら目標の「エリア」へと到達し、「ミッション」を遂行していく形となります。


探索型と聞いて、ゲームに詳しい人は任天堂の『メトロイド』やKONAMIの『悪魔城ドラキュラ(月下の夜想曲以降)』のような内容を思い浮かべるかもしれません。率直に申しまして、本シリーズはそのどちらにも似ても似つかない探索型です。マップの作りが従来のロックマンシリーズのステージクリア型の仕組みに準じているのです。



ミッションの舞台「エリア」でこなすこともシンプルにボスの討伐を目指す、お馴染みのロックマン。厳密には民間人の救助と言った、初代『ロックマンゼロ』のようなミッションも並行してこなすのですが、プレイ感覚はステージクリア型のロックマンそのもので、いつもと違うようで変わらない不思議な仕上がりになっています。


言うなれば、セレクト画面で決定すればすぐ目的地(ステージ)へ行けたいつものロックマンではなく、自分の足で目的地(ステージことエリア)へと移動しなければならないロックマンです。今回のコレクションに収録された初代『ロックマンゼロ』をより極端にしたとも言えるゲームデザインとも言えます。


昨今、インディー界隈で賑わっている探索型の印象が強ければ、殊更戸惑うことでしょう。新しい「ライブメタル」が手に入ることで行動範囲が広がる要素もあるにはあるのですが、マップの作りがステージクリア型に準じているので、少しテクニックが試されたり、手間がかかったり……結構、厄介です。それ以外の成長要素も『ロックマンX』シリーズのように隠された専用のアイテムを探し出す形ですので、取り漏らしがあると後々、辛くなったりも。



正直申して、特に初代『ロックマンゼクス』はエリア間の繋がりが分かりにくいのに加え、マップもアバウトな全体像しか表示されないので、特に初見時はミッションを進めるのにエリアへの入口が見つからず、右往左往するかもしれません。


もはや反則同然のアドバイスですが、もし辛くなったらネット上の攻略を解禁してしまうことをおすすめします。特にエリアごとの繋がりは本当に分かりにくく、酷いと何時間もさまよいかねないので、迷わずそうしてしまった方がいいです。



なお、続編『ロックマンゼクス アドベント』では、マップ画面の改善と目的地表示が加わって大きく改善。ある程度、テンポよく進めていけるようになっています。(ただ、その反動で一本道の色合いが強くなっていたりも……)


◆ロックマンゼロシリーズに負けず劣らない独自要素の数々


ゲームシステム面で挑戦的な試みを毎作、実施していたゼロシリーズの後継作らしく、本シリーズも独自のゲームシステムを多く持ち合わせています。


◇R.O.C.K.システム / トランスオンシステム

「ライブメタル」を用い、「ロックマン」に変身する本作の象徴的なシステム。ゲームが進むにつれ新たな「ライブメタル」が手に入り、それぞれに応じた独自のアクションが可能になっていきます。基本モデルは「モデルZX(ゼクス)」。



ロックマンゼロシリーズのゼロを模したモデルで、ゼットセイバーとバスターショットによる遠近に対応した攻撃を特徴とします。他に「モデルH」、「モデルF」、「モデルL」、「モデルP」があり、いずれも設定された属性に応じた特殊攻撃を繰り出せます。


さらに人間形態も。この状態では攻撃、ダッシュなどの機動力の高いアクションができませんが、しゃがんだり、狭い通路をその状態で移動したりと言ったことが可能になります。



続編『ロックマンゼクスアドベント』では、人間形態でも攻撃が可能に。また、「トランスオン」が登場。なんと倒したボスに変身できるようになります。しかも、ボスごとにアクションのみならず、操作感も変わる凝った仕様。この変身形態を使って道を切り開く、一風変わった展開も用意されています。



さらにアドベント独自のライブメタル「モデルA」が登場。2丁拳銃による射撃主体の攻撃を最大の特色とします。


その姿と特徴は『ロックマンX7』、『ロックマンX8』などに登場した”第3の彼”を想起させますが……真相は本編で!


◇O.I.S.(オーバーインウォークシステム)

「LMゲージ」なる、体力ゲージの脇に表示されたゲージを消費して実施する、属性が設定されたモデル専用の必殺技。弱点属性のボスに対して活用すれば、決定的なダメージを与えられます。ロックマンシリーズお馴染みの特殊武器に当たるもの、と言えばどんなものか想像しやすいかもしれません。


◇T.F.S(テクニカル・フィニッシュ・システム)

本シリーズに登場するボスには弱点の「部位」が設定されています。これは倒した後に手に入る「ライブメタル」になっており、戦闘中、ここにどれぐらいの損傷があったかで、入手時の「LMゲージ」の初期値が変わってきます。



フィニッシュ時の判定は4段階のレベルで、「レベル4」であれば無傷。「レベル1」なら激しい損傷がある状態で、「LMゲージ」が低い状態でライブメタルを獲得することになります。そのため、より良い状態で手に入れるなら「レベル4」を目指すことになります。


とは言え、レベル1での獲得になった時も「Eクリスタル」を与えれば「LMゲージ」を修復できますので、いわゆる「やれるものならやってみろ」なやり込み要素のようなものです。ただ、傷を与えず勝利を目指す時の緊迫感は本シリーズ特有のものがあります。今までのロックマンとは違う展開を楽しみたいのであれば、挑戦してみていただきたいです。



ちなみに続編のアドベントでは弱点部位は継承されつつも、このシステムは廃止。代わりにボスを倒した時に特定の条件を達成すると、特殊な「メダル」が手に入る「コンディションボーナス」なる新システムが追加されています。


他にメインストーリーには関係しない「クエスト」など、探索型らしさを感じられる要素も。いずれもその種の要素があった『ロックマンDASH』シリーズを思わせる手応えもあり、同シリーズに近い時代を舞台にしているだけの納得感も人によっては得られるかもしれません。


◆僅か2作のロックマン”たち”の戦いの全てがここに


本シリーズは、ゲームシステム以外にも数あるロックマンの中で際立った特徴があります。それはシリーズ作の少なさ。たった2作しかありません。『ロックマンゼクスアドベント』以降、続編は1作も出ていないのです。



シリーズ作が少ないロックマンと言えば、『ロックマンDASH』もそれに当たるのですが、スピンオフ込みで3作あった同シリーズと比べても圧倒的に少ない。展開があったのもたった2年。今回のコレクション発売まで、他機種への移植もされていませんでしたので、もしかしたら初めて本シリーズのことを知った方もいるかもしれません。


なぜ、僅か2作で止まってしまったのか?開発のインティ・クリエイツが『ロックマン9』の制作を担当することになったから、そもそも(当時のデータを参考にすると)セールス面で伸び悩んでいた、ゲーム自体もロックマンシリーズとしては非常に癖が強く、人を選ぶ作りだったなど、色々な可能性が考えられますが、憶測の域を出ません。


ひとつだけ言い切れるのは、短命に終わったシリーズであることです。そして……ネタバレになりますが、あえて言います。本シリーズは未完です。『ロックマンゼクスアドベント』の特定の難易度でだけ見れるエンディングにて貼られた伏線が回収されず、12年以上の年月が過ぎ去ってしまっているのです。


今回のコレクションはもしかしたら、その伏線を回収する機会を作るきっかけにもなり得ます。もし、当時遊んだ方で、あの続きを見たいと思いがあるのなら、今回のコレクションを買えば何か希望が紡がれる……かもしれません。



そして、初めてプレイされる方も、シリーズきっての意欲的な事に挑んだロックマン”たち”の勇姿を体験してみてください。ただ、念のため、癖の強さはシリーズ屈指です。いざとなれば、攻略情報を解禁したり、もしくは本作に収録された「カジュアルシナリオモード」、「アシストセーブ」のフル活用も視野に入れましょう。



特に「アシストセーブ」は、初代ゼクスプレイ時、特に活躍してくれるかもしれません。


【ゲーム情報】

タイトル:『ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション』

発売元・開発元:カプコン

対応ハード:Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One、PC(Steam)

ジャンル:アクション

価格:3,990円[税別](パッケージ版)、3,627円[税別](ダウンロード版)


公式サイトへ


©CAPCOM CO., LTD. 2020 ALL RIGHTS RESERVED.


2020-02-27 11:01
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