バンダイナムコアミューズメントが運営する、VRを中心としたエンターテイメント施設「アニメとゲームに入る場所 MAZARIA」(東京・池袋)と、「絶叫エンターテインメント VR ZONE OSAKA」(大阪・梅田)。これらの施設で好評稼働中のVRアクティビティ『ドラゴンクエストVR』(ドラクエVR)において、2019年12月21日(土)~2020年3月31日(火)まで、期間限定イベント「最凶ゾーマ討伐編」が開催されます。
このイベントを一足先に体験できたので、プレイして感じた魅力や楽しさをお届けします。『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のラスボスとして登場し、現在もドラクエの象徴のひとつとして君臨する大魔王ゾーマ。VR世界でも、やっぱりコイツは強かった…!
ひとりで体験会に向かった筆者は、他のメディアの方と一緒に4人パーティを組むことに。ちなみに『ドラクエVR』自体、初体験です。戦士ふたりと、魔法使い、僧侶で構成される4人パーティでは、直感で面白そうと感じた僧侶に立候補。スタッフさんから、唯一回復魔法が使える僧侶は、攻略の要だと伝えられます。責任重大です。
その後、ドラクエシリーズの名物である「ルイーダの酒場」を模したスペースで、剣の振り方や魔法の出し方、それぞれの職業の特徴などのレクチャーを受けます。僧侶が使える基本的な魔法は、回復魔法の「ホイミ」、復活魔法の「ザオリク」、風の攻撃魔法「バギ」の3つ。もちろん「ホイミ」は僧侶自身の回復も可能。「バギ」は一定時間貯めればより強力な「バギマ」に変化します。ほかの職業の説明を聞いて面白そうだったのは魔法使い。「メラ」「ヒャド」の攻撃魔法と「バイキルト」による戦士の攻撃力強化というサポート役を担うため、状況判断能力が問われそうでした。
説明が終わるとVR機器を装着。機材を背中に直接背負い、これと繋がった球状のマーカーのついた武器を手に持ちます。最後にHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着すれば準備完了。スタッフさんの丁寧な指示があったため、装着に戸惑うことはありませんでした。装着する機材は、最初は物々しく感じましたが、準備を終え、ドラクエの世界に旅立てばすぐに違和感なんかなくなってしまいます。
王様からの依頼を受けたらいざ冒険へ! ドラクエ世界を再現した美しいグラフィックの中、実際に剣や杖を振るい、時に自らの足で進みながらの冒険は、圧倒されるような没入感があります。最初に訪れる草原ではスライムやドラキーなど、ドラクエシリーズ序盤でお馴染みのモンスターが多数出現。回復魔法の出番がほとんどないくらい、順調にモンスターを倒していく戦士たち。冒険をナビゲートするホイミスライム「ホミリー」のアドバイスもかわいらしくも頼もしい。ここで「左手を上に掲げて魔法陣を呼び出し、使う魔法を選択。右手を振って魔法を放つ」という僧侶の基本動作をしっかりマスターできました。これから体験する方には、余裕があるこの序盤のうちに、いろいろな操作を試してみることをおすすめします。
次のステージに進むと、さまようよろいやキメラなどの強敵が出現し、攻撃は激しいものに。ダメージを受けた仲間は頭上の名前の枠がオレンジ色になるので、これをしっかりチェックして、即座にホイミを使って回復する必要があります。自分の名前は表示されませんが、自分がダメージを受けたときは視界が白黒に。僧侶が倒れたら回復手段がなくなってしまうので、こうなったら自分の回復を優先します。このステージは、VRならではの迫力ある演出の数々にも驚き。あるモンスターの登場演出などは、思わず仰け反ってしまうほどのド迫力! いつもこんなモンスターたちといつも戦っているドラクエの勇者たちはすごい。
ふたつ目のステージをクリアすると、ついにこのイベントの目玉となる大魔王ゾーマとの直接対決! ゾーマは姿も台詞も威厳たっぷり。こちらもこれまでに培ったテクニックを駆使して戦います。戦闘中にはある熱い演出もあり、負けるわけにはいかない! と思ったのですが、仲間の回復に気を取られ、自分が真っ先に倒されてしまい、回復役を失ったパーティは総崩れ……無念にも全滅してしまい、ここで体験会は時間切れとなってしまいました。
戦った印象としては、ゾーマが放つ攻撃の中でも全体攻撃がとにかく脅威。全員がダメージを受けたとき、人情としては仲間たちの回復を優先したくなってしまいますが、仲間は「戦闘不能」状態になっても「ザオリク」で蘇らせることができます。とにかく僧侶は自分の回復を最優先に行動することがパーティの生存率アップのカギ。今回は直前のステージから大きく跳ね上がった難易度で冷静な判断ができなかったことも敗因のひとつと言えそうです。(一緒に冒険してくれたメディアの皆さん、その節はご迷惑をお掛けしました…)
体験会終了後、本作のプロデューサー・濱野孝正氏にお話を伺いました。まず今回のイベントのゾーマの難易度については、やはりこれまでの『ドラクエVR』と比べるとかなり高めに設定されているとのこと。パーティに経験者が居ればなんとかなるかもしれないものの、初見でのクリアはなかなか難しいようです。もしクリアできなければ、何度かチャレンジして、遊び込んでほしいというでした。また、仲間同士で声を掛け合って、無駄のない動きをすることが撃破への近道だそうです。
また、本作の開発はバンダイナムコアミューズメントが行っているのですが、堀井雄二氏をはじめとした本家ドラクエのスタッフの監修が入っており、細部の“ドラクエらしさ”は折り紙付き。最初に王様から魔王退治を依頼され、最後にまた城に帰ってくるといった基本的な流れも、堀井さんたちのアイデアだったそうです。バンダイナムコのVRエンターテイメントのノウハウと、本家お墨付きの“ドラクエらしさ”の完璧な融合によって、本作の「ドラクエ世界に入り込む」という未知の体験は、誰もが納得できる体験になっているのです。
また、ゲーム内の王様やホミリー、ゾーマといったキャラクターの音声は日本語・英語・中国語の3言語に対応。これはひとりひとりのプレイヤーが個別で設定できるので、使う言語が違う4人でパーティを組むこともできるとのこと。英語・中国語を話すお友達がいる方は、誘ってみてはいかがでしょう?
圧倒的な力を誇る「最凶ゾーマ討伐編」のゾーマ。『ドラクエVR』をすでにクリアしている方も、これから初めて本作をプレイする方も、ゾーマの大魔王に相応しい強さを体感して、そして見事撃破して、世界を闇から解き放っていただきたいと思います。筆者も反省を活かし、次は足を引っ張らないように再挑戦します!
■イベント概要
イベント名 :ドラゴンクエストVR 最凶ゾーマ討伐編
対象年齢 :7歳以上(13歳未満の方の体験には保護者の同意およびお付き添いが必要)
身長制限 :120cm以上
開催期間 :2019年12月21日(土)~2020年3月31日(火)
チケット購入方法
“最凶の“ゾーマに挑むには”最強の”パーティでの参加が不可欠のため、「ドラゴンクエストVR 最凶ゾーマ討伐編」の体験には専用の<1パーティチケット>が必要です。
気の合う仲間を募って、大魔王ゾーマに挑んでください。
ドラゴンクエストVR 最凶ゾーマ討伐編 1パーティチケット 12,800円(入場料別途必要)※
施設によって開催時間、購入方法が異なりますので、下記チケット購入ページよりご確認ください。
※体験料4名さま分のチケット価格です。 ご利用人数が3名さま以下の場合も金額は変わりません。
「MAZARIA(マザリア)」アニメとゲームの世界に混ざり合う!? 池袋サンシャインシティにて7月12日(金)にオープンする新感覚VRエンターテインメント施設を大紹介!!
■施設概要
店舗名 :アニメとゲームに入る場所「MAZARIA」
住所 :東京都豊島区東池袋3丁目-1
サンシャインシティ ワールドインポートマートビル3階
URL :https://bandainamco-am.co.jp/others/mazaria/
店舗名 :絶叫エンターテインメント「VR ZONE OSAKA」
住所 :大阪府大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F、9F
URL :https://vrzone-pic.com/osaka/
©ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
©BANDAI NAMCO Amusement Inc.