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海外のファミコン「NES」は色々な意味ですごい。キン肉マン? 鬼太郎? 猫娘に夢子ちゃん? 誰なんだよっ?!「 同じゲームでも色々な事情でアレンジされている作品」編 (第16回)

 

ゲームというのはちょっと夢がない言い方をすると「商品」です。つまり、売れなければいけません。売れる商品(ゲーム)を作るためには「宣伝」が必要になりますよね。


しかし、完全にゲームオリジナルのキャラクターの知名度を上げるのは大変なんです。


そこで登場するのが有名キャラクターの知名度を利用したゲーム作品になり、版権の費用はかかりますが、最初から知名度があるのでスタートダッシュを狙うことができます。


しかし! 知名度とはいってもそれぞれ局地的なもので、今でこそ日本のカルチャーは世界規模で広まっていますが、ファミコン全盛期時代はまだまだ世界にあまり知られていませんでした。


例えば、今回紹介するゲームのひとつである「ゲゲゲの鬼太郎」は、発売当時の日本では漫画、TVアニメとして人気が絶大な知名度がありました。ですが、アメリカでの発売に際しては、日本似比べて圧倒的に知名度がなかったんですね。


ゲゲゲの鬼太郎をそのまま海外でゲーム化するにはリスクがあると思ったゲーム業界のどこかの大人が内容を差し替えることがあったんです。


日本と海外の同じゲーム内のキャラの差し替えにはそれ以外の「大人の事情」もありますが、そのセンスがそれぞれ実に涙ぐましいのです。今回はそんな大人の事情で中身が差し替わった2作品を紹介していきます。


大人の事情で差し替わったゲーム その1


日本版「キン肉マン マッスルタッグマッチ」

海外版「 M.U.S.C.L.E.」


日本版は1985年11月8日に発売されました。当時、空前の「キン肉マン」ブームで、筆者もキン消しを必死に集めていたのを思い出します(特に肌色)。


本作はブロッケンJRの毒ガス攻撃(キャラ中、唯一の飛び道具)が反則的と言われ、使用禁止のローカルルールもありました。が、実はブロッケンは下級キャラ。最強はウォーズマンで、必殺技で最も強いのはテリーマンの「カーフ・ブランディング」だったりもします(なんでも吸い込む)。


そんな話題に尽きないマッスルタッグマッチですが、アメリカでは「 M.U.S.C.L.E.」というタイトルで発売されました。そして、キャラクターに大きな変更点があるんです…。


▲タイトルも音楽も変更されています。


アメリカでは当時あまり知名度のなかったキン肉マン、全てが差し替え? と思った皆さま、違うのです。


ブロッケンJr.がジェロニモに差し替わったのです。


ブロッケンJr.はナチスを彷彿とさせるキャラクターデザインということでNGになったのです(これ以降のアニメやゲーム化でも同様の変更になっています)。


その代打として登場したのが、人間から正義超人に昇格したジェロニモ。世界的事情でここでも昇格したカタチになりました。


▲ブロッケンJr.のキャラ選択位置にジェロニモさんが?!


なるほど、さすがはインディアンの血を引き継ぐ開拓精神! かどうかはわかりませんが、ジェロニモさんがまさかの大抜擢でした。


グラフィックパターンを差し替えただけなので、性能はブロッケンJr.と全く同じ。


となると? あのローカルルールで反則とまで言われた「毒ガス攻撃」は、なにに変化したのか?


▲嘘だろ…。アパッチの雄叫びかと思っていたら、斧を投げました。


▲リングに凶器を持ち込むジェロニモさん。原作にもなかった攻撃です。


▲伝説のコンビで勝ち抜くのも楽しいかもしれないですね。



■大人の事情で差し替わったゲーム その2


日本版「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境」

海外版「NINJA KID」


今回紹介する2作目も、日本では知らない人はいないだろう超有名キャラ「ゲゲゲの鬼太郎」の差し替えゲームの紹介です。


ファミコンで大ヒットとなった「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境」は1987年4月17日に発売されました。当時から「キャラゲームに名作無し!」という空気が漂っていましたが、この作品は例外で、ステージバリエーション、アイテム、登場キャラクターの豊富さ、そして隠れキャラの存在や軽快な音楽のバランスが非常に良く、名作としてゲームファンの記憶に残っています。



海外名は「NINJA KID」。え? 忍者? キッド? 

さすが、アメリカ人は忍者が大好きなのです。


▲背景は同じだが、NINJA KIDの文字が。音楽も違います。


言うまでもなく、プレイヤーが操作する主人公は「鬼太郎」なのですが、海外版は「誰こいつ…」となっています。


▲このマップ画面で、すでに鬼太郎さんではないことがわかりますね。


▲さて、メインとなるアクションステージですが、こいつ誰なんだよ!


▲日本版では「毛針」で攻撃していましたが、忍者キッドさんは「ナイフ」


▲ほかに妖怪は差し替えはほぼなさそうです。が、一反もめんがちょっと違う?

さて、ここからはおそらくどのサイトにも載っていないだろうレアな情報をお見せ致します。


実は日本版の妖怪大魔境では、中ボス面で「敵を30匹」やっつけると、「猫娘」と「夢子ちゃん」(アニメ、第3期に登場するオリジナルキャラ)が出現し、猫娘に接触すると点数が得られ、夢子ちゃんに接触すると面クリアとなるんです。


この裏技(隠れキャラ)の存在もなかなか知られていませんが、ここで筆者は考えました。


果たして海外版でこの裏技を試したらどうなるのか? と。


▲これが結構大変でして、20匹を過ぎた辺りから攻撃が激しくなるんです。


▲そして、いよいよ30匹撃破にリーチ!!


▲でたー!!! けど、この2人誰なんだよ!? 猫娘でもなく夢子ちゃんでもない、お祭り娘的な二人組が登場しました…。

鬼太郎をニンジャキッドに差し替えてあって、ほかの妖怪には変更がないにも関わらず(筆者が確認した範囲)、普通には出現しない、隠れキャラの猫娘と夢子ちゃんは差し替える事情が謎ではありますね。


いかがでしたでしょうか? この文化の違いと大人の事情が入り混じった変更等が楽しめるのも海外のファミコンの魅力のひとつなんです。


次回も差し替え系だけれど、「逆にすげえな!」な作品を特集してみたいと思います。


今回紹介したゲーム


「 M.U.S.C.L.E.」(日本版 キン肉マン マッスルダッグマッチ)

M.U.S.C.L.E. IS A TRADEMARK OF MATTEL,INC

CHARACTERS ©️TOEI/YUDETAMAGO 1983

©️BANDAI 1986


「NINJA KID」(日本版 ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境)

TM AND©️BANDAI 1986


▲奥さんにやってもらっているんだよ…。ありがとう…。

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2018-12-13 07:00
sukesan
2018-12-13 07:00
sukesan
この記事のURL
https://startt.jp/article/2018/12/13/54233


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