2020年から小学校でプログラミングの授業が必修化されるなど、教育とコンピュータによるテクノロジーの関わりがより密なものになりつつある昨今ですが、11月3日(土)と4日(日)の2日間、子どもたちのテクノロジーによる「創造」に対する興味関心、表現力を培うことを目的としたワークショップが千代田区立麹町中学校にて行われました。
イベント名は『MEMOREUM TOKYO(メモリアム・トーキョー)』。ソニー・インタラクティブエンタテインメントが協力した当イベントでは、一般応募で選ばれ、参加した33名の中高生がPlayStationVRと、VR教育ツール『MEMOREUM』を使用して、思いおもいのVR博物館の制作に取り組みました。
会場はふたりのMCが軽妙なトークで場を盛り上げ、『GRAVITY DAZE 2』の楽曲がBGMとして流れるなど、終始和やかな雰囲気。笑いが起こる場面も多々ありました。
1日目となる11月3日(土)は、参加した生徒同士、それから「メンター」と呼ばれる指導者とのチームワーク向上を図り、複数のチームに分かれてパスタとマシュマロを使ったタワーを作成。どのチームがより高いタワーをつくれるかを競いました。
その後は実際の制作へと移行。生徒たちは写真のデータを複数枚持参しており、VR博物館内部へのこれらの写真の展示方法や、館内の構造、オブジェクトの配置を自らデザインし制作していきました。
各々のVR博物館はメンターの指示で、ひとつの「感情」をテーマに作成。
2日目の夕方には制作が終了。生徒たちはそれぞれがつくったVR博物館を体験し、他の生徒の制作物を体験したときにはその博物館がどんな「感情」をテーマにつくられたのか考え、制作者のシートに記入していきました。
体験会が終わったら続いて発表会。チームごとに、自身のVR博物館のテーマとなった「感情」や、工夫した点をそれぞれ紹介していくことに。
全てのプログラムが終了したあと、エンディングでは2日間のワークショップの間に撮影された写真がスライドショーで流れました。
生徒たちはみんないい笑顔をしており、この2日間がとても充実した時間だったことが伺えます。
今後、学校の授業でプログラミングを学べることは、子どもたちの将来にきっと役立つことでしょう。
けれど、『MEMOREUM TOKYO』で感じたのは生徒たちが自らの意思で応募し、参加したワークショップだからこその、真っ直ぐな好奇心や楽しさ、最先端の技術に触れるわくわく、ドキドキです。
このワークショップのような、子どもたちが自ら興味、関心を持てる分野の技術に触れられる機会がもっと増え、彼らが未知への好奇心を失わずに学べる環境が整えば、この国の「ものづくり」の未来は明るい・・・そう感じられる2日間でした。
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