どうも、小林白菜です。
いよいよ季節は10月! 2018年も佳境といったところですが、それは年末に向けての最後の1クールが始まる時期でもあります。
今回からは3ヶ月間、この10月から始まるアニメ、いわゆる「秋アニメ」を中心におすすめ作品をご紹介させていただきます。
「終わり良ければ全て良し」という言葉があるように、「秋アニメ」で傑作に出会えるかどうかは、この2018年が良い1年間であったかどうかさえ左右するのです。
妥協は許されない重要な局面ですから、やはり「絶対に間違いのない」作品はしっかり押さえておきたいところ・・・。
ということで「秋アニメ」からまず最初にご紹介するのは、1993年に放送された特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』を職人集団トリガーがアニメ作品として蘇らせた、『SSSS.GRIDMAN』です!!!!
既に大いに話題となっている本作ですが、僕の目から観ても、もし秋アニメを1作品しか観ることができないのなら本作を選べば間違いない! まだ序盤ですが、そう断言して問題ないくらい、『SSSS.GRIDMAN』にはエンタメ作品の根源的なワクワク、ドキドキが詰まっているんです。
原作を観ていなくても大丈夫! な本作の魅力を、既に放送された2話分の内容から紐解いていきたいと思います。
■少年少女たちの活躍が世界を守る! 王道ストーリーの2018年版最新アップデート!!
クラスメイトの宝多六花(CV:宮本侑芽)の家で目覚めた響裕太(CV:広瀬裕也)は自分が記憶を失っていることに気づきます。六花の家が営むリサイクルショップで、商品の古いパソコンに映る謎の人物に呼び止められる裕太。グリッドマン(CV:緑川光)と名乗るその人物は「君の使命を思い出してくれ」と、裕太に迫ります。どうやらグリッドマンのことは裕太以外の人には見えていない様子。ひとまず病院に行こうと外に出た裕太が目にしたのは、ビルの向こうにそびえ立つ巨大怪獣の影だったのです・・・!
この第1話で特に印象に残るのは、アニメが始まってから16分間にも渡って劇伴(BGM)が一切掛からないこと。あえて日常シーンにフィクションならではの脚色を加えないことで裕太と六花、それから内海将(CV:斉藤壮馬)をはじめとしたクラスメイトたちとの飾らぬやり取りにリアリティが宿り、後半の怪獣が暴れまわるシークエンスの非現実感を際立てています。
そして画面の構図がいちいちカッコイイ。冒頭の円谷プロとトリガーの社名ロゴ、そして『SSSS.GRIDMAN』のタイトルロゴが映るカットのレイアウトだけで一瞬で心奪われたのは僕だけではないでしょう。
他の作品とは一線を画すセンスを惜しみなく投入しながら描かれるのは、「少年が人知れず巨人に変身し、世界の平和を守る」という王道ど真ん中のストーリー。しかしこのストーリー自体もただ過去の作品をなぞったものにはなっておらず、第2話までの時点でも予想を裏切る(しかし見返してみれば巧妙に伏線が張られている)ツイストを何度か見せており、まだまだ謎も多く、興味は尽きません。
『SSSS.GRIDMAN』は特撮・アニメ問わず、フィクションにおいて何度も紡がれてきたストーリーを、2018年における空気感や映像表現技法の蓄積に見合った形へと落とし込んだ、僕らにとっての「王道」という言葉の意味を、更新しアップデートさせ得る作品と言えるでしょう。
■『電光超人グリッドマン』だけじゃない! 僕らの「好き!」がどっさり詰まった欲張りアニメ!!
『電光超人グリッドマン』のリメイクである本作はスタッフのグリッドマン愛が炸裂し、原作ファンの中でもコアな人たちしか気づけないような小ネタが山ほど詰まっています。その上、グリッドマン以外の作品がオマージュ元である要素やデザインも散見され、Twitterなどでは有識者による解析が日々進んでいます。
しかしここで声を大にして言いたいのは、リメイク元、オマージュ元の作品を知らなくても、『SSSS.GRIDMAN』は理屈抜きで最っ高に楽しいアニメだってこと。
戦闘シーンでは特撮だけじゃなく、いわゆる「勇者パース」をはじめとしたロボットアニメ文脈のケレン味の効いたカッコ良さも混ぜ込まれており、そしてバトルのクライマックスで主題歌が流れるのが嫌いな人類などいません。
そしてこちらも話題となっていますがWヒロインの宝多六花(”宝田”とか”立花”とか間違えて書かれているのをたまに見かけますが正解は「宝多 六花」です)と新条アカネ(CV:上田麗奈)がまた極めて魅力的。ビジュアルが公開された時点でふたりともかわいいとの声が多数見受けられましたが、動いて喋るふたりの全く異なるベクトルのかわいらしさは控えめに言って最高であり、戦闘や少年たちに興味がなくとも彼女たち目当てで視聴するのも決して間違った鑑賞態度ではないでしょう。
特にアカネは第2話でかなり多くの新規ファンを獲得した様子。現実では絶対に関わりたくないような人を愛でられるのもフィクションの醍醐味です。
ここまでに列挙した本作の魅力のうち、ひとつだけでも気になるものがあればあなたにとって『SSSS.GRIDMAN』は最高の作品になり得るはず。作品を「最高」と感じることに予備知識など必要ないのです。
■「イッキ見」はこの動画配信サービスで!
<月額または年会費で見放題>
Amazonプライム・ビデオ:月額400円または年会費3900円 ※30日間無料
FODプレミアム:月額959円 ※1ヶ月無料(Amazon Payによる支払いのみ)
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※料金はすべて税込
※以下の動画配信サービスは記載していません
・個人PCで視聴できないサービス
・他の有料サービスに加入していることが前提となるサービス
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・購入したポイントを支払って視聴するタイプのサービス
・執筆時点で第2話が配信されていないサービス
■筆者おすすめの配信サービス(原稿執筆時点)
今回おすすめしたいのは「Amazonプライム・ビデオ」、「バンダイチャンネル」、「Hulu」の3種類の配信サービス。何故ならこれらのサービスでは『電光超人グリッドマン』も視聴できるからです。もし元ネタが気になったり原作そのものに興味が湧いたときはすぐに視聴できるんです。
『SSSS.GRIDMAN』は原作を観ていなくても最高に楽しいアニメですが、ここまで面白いと元の作品がどんなものだったのかも気になってきますからね。気が向いたときいつでも気軽に視聴できるのはとても心強いです。
■今回のイッキ見!まとめ
『SSSS.GRIDMAN』は全ての人が楽しめる最高のアニメです。第2話から流れるOP、ED映像も最高なのでまずこれらの映像を観てみるのもアリかもしれません。また、お気に召した方にはYoutubeの円谷プロ公式チャンネルにて1週間限定で配信されているボイスドラマも聴いていただければ、アニメでは見ることのできない登場人物たちの日常を覗き見ることができ、彼ら彼女らを一層愛らしく思えることでしょう。
それでは、また次回お会いしましょう!
■今回紹介したアニメ
『SSSS.GRIDMAN』
2018年10月6日よりTOKYO MX、BS11などのチャンネルにて放送中!!
放送時間は公式サイトをご確認ください。
Ⓒ円谷プロ Ⓒ2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会