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2018-09-26 17:00
小林白菜
「東京ゲームショウ」TGS2018 インディーゲームプレイレポート【前編】

小林白菜です。


過去最多の来場者数となり、大いに賑わいを見せた今年の東京ゲームショウ。フロム・ソフトウェアの『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』やスクウェア・エニックスの『キングダムハーツⅢ』など、人気タイトルを試遊しようと思うと何時間も並ばなければいけませんでした。


しかし誰もが注目する有名タイトルばかりがゲームではありません。今回のTGS、僕は人混みを避けてインディーゲームコーナーを中心に試遊して周り、多くの独創的で楽しいゲームをプレイすることができました。今回はその中でも非常に楽しかった、プレイを通してリリースが待ちきれなくなった期待のタイトルを2本、ご紹介したいと思います。


■注目インディーゲーム①


『N1RV Ann-A(ニルヴァーナ)』



最初にご紹介する本作のゲームジャンルは「サイバーパンクバーテンダーアクション」。科学が発達し、肉体をサイボーグ化できたり、アンドロイドが人間と共存していたりするサイバーパンクの世界で場末のバーのバーテンダーとなり、客のオーダーに合わせて(あるいはあえて間違えて)カクテルをつくり、客とのコミュニケーションを取りながらストーリーを進めていくゲームです。「アクション」と銘打たれていますが基本的にはテキストアドベンチャーで、選択肢の代わりにカクテルづくりがあると考えてください。

■N1RV Ann-A 日本語版トレーラー

 


『N1RV Ann-A』には同じ世界のまた別の街にあるバーを舞台とした『VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)』という前作が存在し、こちらの日本語版は2017年にリリースされています。いずれも開発を行ったのはベネズエラに籍を置く開発会社のSukeban Games(スケバンゲームス)。前作は国産アニメのようなキャラクターデザインや、普遍的でパーソナルなドラマを中心に展開される物語が多くのプレイヤーの心を掴み、国内でもスマッシュヒットを飛ばしました。


■『VA-11 Hall-A ヴァルハラ』 紹介ムービー

 


▲前作『VA-11 Hall-A』はSteam(PC)とPlayStation Vitaにてリリース。海外ではNintendo SwitchとPlayStation4への移植も発表されている。なおタイトルは両作とも舞台となるバーの店名

かくいう僕も『VA-11 Hall-A』の大ファン。2017年にプレイしたゲームの中では『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』に勝るとも劣らないくらい大好きなゲームです。なので続編が発表されてから数日間、ゲームショウの場で試遊できるのをとても楽しみにしていました。


前作『VA-11 Hall-A』の主人公は未婚のレズビアン女性ジル。『N1RV Ann-A』の主人公サムも性別こそ女性ですが、既婚者で8歳の息子がいるーーといった具合に、ジルとは対照的な設定。しかし体験版をプレイして、彼女たちのバーテンダーという職に懸ける想いは通じるものがあるように感じられました。



▲バーに入ったのは初めてというお客さんのために最高のカクテルをつくろうと、丁寧に味の好みを聞くサム

体験版でバーに客として訪れたキャラクターは、近親相姦もののエロ漫画を書いている女性漫画家のパルカ。彼女は自分の職業に対する「漫画で描かれていること = 作者本人の欲求や主張」であるという世間の偏見に悩まされています。



▲歯に衣着せぬ会話劇もこのシリーズの魅力。もしあなたが前作をプレイしておらず、なおかつこの台詞にピンと来たのなら、すぐに『VA-11 Hall-A』をプレイしてみてほしい

自分も幼い息子を持つ母親として、パルカの描く漫画をすぐに肯定的に捉えることはできない様子のサム。けれどパルカの言葉へと真摯に耳を傾け、彼女の苦労を理解しようと努めます。生々しいパーソナルな内容の会話劇が繰り広げられながらも、それらを解決しようとするのではなく、そこに理解を示し、優しく背中を押そうとするようなやりとりがこのシリーズの魅力。前作の主人公ジルは物語が進むにつれ、過去のある出来事を切っ掛けに自分自身も心に深い傷を負っていることが明らかになっていきましたが、サムにはどんなドラマが待っているのでしょうか?


お客さんにカクテルを出すシステムは前作から大幅にパワーアップ。前作では5種類の材料を組み合わせてカクテルをつくっていましたが、今回はこれが大幅に増えて、体験版で選べたものだけで30種類以上。また前作PC版ではひとつひとつの材料をいちいちドラッグ&ドロップするのが少々面倒でしたが、『N1RV Ann-A』では使いたい分だけクリックすればOKになっています。



▲ブースで渡されたカードには『N1RV Ann-A』の主人公サムが描かれていた

『VA-11 Hall-A』の正当進化続編となる『N1RV Ann-A』ですが、前作と真逆と言ってよい要素があります。それは皆さんお気づきの通り主人公のバストサイズ。サムの胸にあるふたつの膨らみはジルには存在しなかったものです。今作ではカクテルを混ぜる際、画面の右上にサムがシェイカーを振るアニメーションが挿入されますが、シェイカーを振るたびにドットで描かれたサムの胸が「たゆん。」と揺れます。その主張し過ぎない自然な揺れ方は「派手に揺らせばいい」と言わんばかりの揺れをよく見かける日本のゲーム業界に一石を投じるものと言っても過言ではないでしょう。


『N1RV Ann-A』はPC(Steam)とNintendo Switch、PlayStation4にて2020年リリース予定。少々先の話になりますが、健康体で本作のリリースを迎えるためにも、お酒の飲み過ぎには注意しましょう。


■『N1RV Ann-A』Steamページ


■注目インディーゲーム②


『Hardcore Mecha』



続いてご紹介するのは中国の開発会社であるRocket Punchが手掛けたロボット横スクロールアクション『Hardcore Mecha』。以前までは『Code:HARDCORE』というタイトルで開発されていましたが改題された模様。


 


▲『Hardcore Mecha』に改題される前、『Code:HARDCORE』というタイトルだったころのトレーラー

Rocket Punchブースでプレイできたのはひとり用のストーリーモードと多人数プレイ用の対戦モード。僕はストーリーモードをプレイしました。


本作でまず目を見張るのはやはりデフォルメされたロボットの質感。『スーパーロボット大戦』の表現にインスパイアされているとのことですが、その重量感のある挙動をプレイヤー自らが操作する手応えはアクションゲームならではです。


主な操作としては、基本的に銃器での攻撃がメイン。メインウェポンが弾切れを起こしたときのためにサブウェポンも用意されており、近接攻撃も通常攻撃と、威力も隙も大きい強攻撃が用意されていました。ゲージが溜まっていればはド派手なカットシーンが挿入される必殺技を放つことも可能。ジャンプやダッシュと組み合わせ、敵の攻撃をヒラリと避けつつスマートに敵を撃破していくには少々練習が必要という印象でした。



また本作はプレイ画面からシームレスに移行するデモシーンのクオリティが高く、こちらもスパロボ風にキャラクターのカットインが挿入されます。体験版で披露された謎のライバルキャラクターとの攻防は非常に熱いもので、熱血系の漫画やアニメがお好きな方はきっと気に入ることと思います。


隣で行われていた対戦プレイは、綿密な駆け引きがあるタイプというよりも4人のプレイヤーが入り乱れる大乱闘といった趣で、こちらもとても楽しそうでした。


『Hardcore Mecha』はPCとSteamにてリリース予定。


■公式サイト



後編では今回の試遊で特に心を揺さぶられた、もうすぐリリース予定の期待のインディーゲームを中心にご紹介していきたいと思います。


2018-09-26 17:00
小林白菜
2018-09-26 17:00
小林白菜
この記事のURL
https://startt.jp/article/2018/09/26/53803
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