さて、そして今回からはいよいよタイのオタクカルチャーの聖地であるサパーンレックの跡地である「メガプラザ」内部の詳細をレポートしていくッッ!
前回も書いたが、かつてこの地区はサパーンレックと呼ばれ、闇市のように雑居ビル内に店が立ち並び怪しい商品が数多く売られていたのだ。筆者も15年ほど前に数回来たことがあるのだが、そりゃあもうとてもここでは書けないような怪しいパチモン大集合! といった感じだった。
それが時代の流れでやっていけなくなり、行政の指導もあったらしくその「残党」(この表現でいいのかな)や新しいオタク文化がこのメガプラザビルに集約されたのである。
オタク文化といっても色々なジャンルがあるので、今回は「ゲーム」関係に集中して紹介していく。※その他は次回以降に!
まず、嬉しい事とと悲しい事がタイのレトロゲーム事情でも存在することをお知らせしなくてはならない。それは昔はインターネットが存在しなかったので、レトロゲームの「相場価格」というのは店によって大きな差があった。
中国やタイともなると日本の相場の数分の1というのが定説だったのだ。しかし、最近はネットの普及と共にタイのオタの方々もその相場を理解し、日本の相場とさほど変わらない状況がそこにはあった。
しかし、こういうふうに世界に日本のレトロゲームの評価、価値が広がっているというのはとても嬉しい事だとも思うのだ。
と、嬉しくがっかりしながら店員さんと客の会話を聞いているとなにやら怪しいやりとりがされていた…。どうやらまだこのメガプラザ内ではプレステ等のコ◯ーがひっそりと売られているようだ…。
また、店員さんに聞くと、秋葉原や中野ブロードウェイの商品ケースと同じように、ケースを個人で借りて、物を置いておき売れたらその中から店側が手数料を取るレンタルショーケースのシステムが多く使われているのだそう。
■大量の写真(映像)を撮ってきたので以下、掲載するッ!
いかがでしたでしょうか? このビルってもしかすると日本のレトロゲームショップより凄いよね? ほとんどは日本かそれ以上の値段になっているけれど、じっくり吟味すればミスプライス的なものもあるはず。そして何よりとにかく見ていてワクワクするのだ。
異国のタイで日本のゲームショップのような風景を目の当たりにすることのできる違和感はマニアなら感動すら覚えますぜ。
今回はゲーム関係を中心にお送りしましたが、次回からはアメコミ系やフィギュアなどを紹介していくぞ。これがまたすごいんだわ…タイ、どうなってるのよ?
■今回訪ねた場所
「メガプラザ」
住所:900 Maha Chai Rd, Khwaeng Wang Burapha Phirom, Khet Phra Nakhon, Krung Thep Maha Nakhon 10200
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