8月13日に日本武道館で開催された「武道館アイドル博2018」。ライブの聖地と呼ばれる武道館にも関わらず物販メインのイベントということで話題を呼んだ昨年に続き、2回目の開催となる今年。1000人のアイドルと直にふれあえるイベントとは、どんな内容なのか? とっても気になる様子をレポートします。
会場にはトークエリアも設けられています。総合MCに福田充徳(チュートリアル)、ゲストにPATA(X JAPAN)、アシスタントMC に谷真理佳(SKE48)と佐竹のん乃 (=LOVE)、コメンテーターに吉田豪らを迎えて、長丁場のステージが繰り広げられました。
当日はテレビ東京「Newsモーニングサテライト」の取材も。「2o Love to Sweet Bullet」のブースで、角谷暁子アナウンサーが大縄跳びに興じていました。
■メンバーの私物フリマと300個のラーメンを無料配布!
最初に向かったのは、女子3名+おじさん1名からなるユニット「です。ラビッツ」のブース。無料ラーメンの配布に加え、くじの景品としてメンバーの私物を放出するという、太っ腹なサービスを展開していました。
--本日の感想を教えてください。
大川 今日は13:30から出展して無料でラーメンを配布したんですが、それがあっという間になくなって、けっこうな人数のお客さまにご来場いただきました。
--どんなラーメンを配布したんですか?
大川 ですラビはこれまでにもラーメン付きCDをリリースしているんですけど、今日はオリジナルの「部長ブラックラーメン2」を配布しました。
部長 300個用意しましたが、あっという間に出ちゃいました。
--それはけっこうな盛況ですね。昨年に続き2回目の出展とのことですが、今年と昨年で変わった点はありますか?
部長 今年は空調が効いてて快適ですね(笑)。アイドルのトークコーナー、ゲームコーナーなんかも用意されていて、みなさん楽しめたんじゃないでしょうか。
--次回以降も参加予定ですか?
大川 そうですね。あとは、やっぱりですラビとして武道館ライブができるようになりたいです!
部長 もしくは、トークコーナーのアシスタントMCなんかで呼んでほしいですね。
大川 私も、(アシスタントMCをつとめた)=LOVEの佐竹のん乃さんの席に座りたいです!
部長 そうだね、そのためにはラーメン売っていかないとね(笑)。
--手段が違うような気もしますが、武道館でのライブを楽しみにしています!
■過去のアイドソングをリバイバル! 平成ラストイヤーに結成された異色のグループ
次に向かったのは、解散、活動休止をした地下アイドルの楽曲をカバーするために結成された「平成墓嵐」のブース。
--グループ結成の経緯を教えてください。
夕月 今年の4月に軽い気持ちで「解散した地下アイドルの曲だけをやる地底アイドルグループ作りたいんだが」というツイートをしたら予想外の反響があって。気付いたらメンバーと楽曲が集まって、ライブの出演依頼もいただいて、5月2日にデビューしました。友人がグループのロゴなんかを作ってくれたので、これはしっかりやらなきゃいけないかなと。平成だけでいくつのアイドルが生まれて消えていったのか。楽曲が使い捨てされているようで悲しく、リバイバルできたら面白そうだなと思っています。
--なにげないツイートから始まり、とんとん拍子に進んでいったんですね。
夕月 私はこれまでアイドルもどきの活動と、自主企画イベントをやってきました。そこでの人脈を活かして、今まで歌ったり踊ったりした経験のない子、ライブ活動の機会が無い子たちが気軽に参加できて、ちゃんとメンバーにお金が回るシステムを作りたいんです。メンバーは完全有志で契約などの拘束もありません。ですから、イベント参加も任意のアイドルサークルと名乗っています。
--「墓嵐」という自虐的なネーミングには、過去のアイドルの遺産を再生させるという意図が込められているんですか?
夕月 私たちのやっていることって、「アイドルの墓を荒らす行為だよね」という賛否両論があって。グループ名を募集したら「墓荒らし」という案があったので、そこに「地下アイドル界に嵐を起こして、ジャニーズの嵐みたいにビッグになるぞ!」という意味を込めて「墓嵐」としました。そこからメンバーが増えてきたので、平成アイドルカルチャーを総括できるようなグループを目指すべく、「平成墓嵐」に改名しました。
--では、政治アイドルの肩書きを持つ町田さんが、こちらのグループに在籍している理由を教えてください。
町田 この活動を始めた理由はふたつあるんです。ひとつは、純粋に歌って踊れるアイドルに興味があったこと。もうひとつは、地下アイドルを取り巻く環境に興味があって。まだまだこの世界には労働環境、セクハラ、パワハラも含めて問題が多くあります。なぜそういう問題が起きるのかを自分の目で確かめないと、それ以上のことは語れないなと思っていて。自分が地下アイドルの世界に入ることで現状を見たい、と思ったのがきっかけです。
--現場に入って実情を調査するフィールドワークとも言えますね。
町田 そうですね。純粋にアイドルへの憧れもありますし、政治アイドルという肩書きで活動していると、「歌って踊ったこともないくせに、アイドルを名乗れるのか」みたく言われることもあって。じゃあ、一肌脱いでやってみようかなと。
--なるほど、戦略的な側面もあるわけですね。ありがとうございました。
■大人のキャットファイトで魅せる格闘集団
会場でひときわ異彩を放っていた「女子格闘集団CPEキャットファイト」のブースに立ち寄ってみました
身体にローションを塗り、限られたスペースの中で繰り広げられるキャットファイトに観客も大盛り上がり。看板選手の範田紗々さんにインタビューしました。
--武道館でキャットファイトを行うのは初ですか?
範田 はい、そうです。何年か前に両国国技館で戦ったこともあるんですけど、両国行けて武道館行けて、つくづくCPEって私に夢を見させてくれるところだなと思いました(笑)。今日は、選手に技をかけてもらいながら、2ショットチェキが撮れますよ。
--範田さんのキャットファイト歴を教えてください。
範田:今年、デビュー16年なんですけど、私の最初の芸能活動がキャットファイトなんです。
--あ、そうだったんですね。
範田 当時の事務所の社長に「今日の現場はジャージ持って行ってね」と言われて、「なんの仕事ですか?」と聞いたら「行けばわかるよ」って。それがキャットファイトだったんです(笑)。
--じゃあもう、キャットファイト界ではベテランですね。
範田 年数で言うとそうですけど、私はまだまだヘタレキャラなんで(笑)。
■会場のお客さんにもお話を聞いてみました
少々怪しい風貌のこちらの男性は、一般来場していた芸人の「マイアミたいち\(^o^)/」さん。話を聞くと、以前はオスカープロモーションに所属していて、コンビで活動していたという。現在はピンで活動しているとのこと。
「僕、北千住のネット放送局でアイドルを呼ぶ番組をやっているんですよ。そこに出てくれるアイドルさんを探しに、今日は遊びに来ました。武道館ということで、どのブースのアイドルも普段とは違う特典を付けたり、新規の人に知ってもらうための企画をやっていますね。以前、自分の番組にゲストで出てくれたアイドルやその知り合いの方もいて、久々にお会いできて有意義な時間になりました。これだけ多くのグループに会える機会もなかなかないですからね」。
■他にも、こんな個性豊かなアイドルが出展していました
「ハチャメチャ声優ユニットSTEM〈ステム〉」はメンバー全員が声優のグループ。チェキと当たり付きガチャ、Tシャツ、マフラータオルなどを販売していました。将来はアニメを作って、キャラクターの声と主題歌を自分たちで担当したいとのこと。
1万人の中から選ばれたメンバーで構成された「スリジエ」。握手、サイン入りチェキ、ランダムチェキの掴み取りなどの特典で多くのファンに囲まれていました。
日本の魅力を世界に発信するために結成された「BANZAI JAPAN」。値段を自由に決められる賽銭チェキ、ルーレットに運を任せるルーレットチェキなどが人気でした。
ダンスボーカルユニットの「Rineige2018夏」。メンバーが配っていたサイン入りうちわを持っているお客さんを多く見かけました。
「Fille=少女」+「Ailes=翼」で「少女の翼」という意味を持つ「Fille Ailes(フィーユエール)」。緑担当の酒井穂乃香さんはマイアミたいち\(^o^)/さん一押しのアイドル。
4ブースぶち抜きで出展していた「monogatari」。夏らしい浴衣姿に魅了された多くのファンが列をなしていました。
イベントの終了は20時。アイドルが手を振ってお客さんを見送ってくれました。翌日のツイッターにはアイドル博の感想が数多く流れてきたことを見ると、この新しい形のアイドルイベントは今後も盛り上がっていくでしょう。
<イベントデータ>
武道館アイドル博2018
Copyright © 武道館アイドル博2018製作委員会