みなさん、クワガタって好きですか?
私は好きです。でも、ついこの間まで、好きだということを忘れていました。
子供のころは夢中になりました。カブトムシやクワガタムシといった甲虫たちは、当時子供だった私に早起きして林を巡る気持ちよさと、自分のカブトやクワガタを友達のそれと戦わせて遊んだという、爽やかな夏の思い出を残してくれました。
でも、虫に夢中になったのは子供時代だけのこと。就職してからはいつしか虫たちのことなど頭の片隅においやられ、顧みることもありませんでした。
そう。
こいつが目の前に現れるまでは・・・!
いや、なんか夜に家帰ってきたら、ドアの前を堂々とのっしのっし歩いてたんですよ。
「虫・・・? あっ! クワガタだ!」
そう思った次の瞬間、脳の隅っこの方に追いやられていた、私の中の少年が突然目を覚ましたのです。
ええ、速攻で捕まえて餌を用意しましたよ。
なおそのときのお姿が・・・。
こちら。
このキュウリ、絶対に離すまい! という気迫が感じられます。
とりあえずこの日は夜遅かったので、ダンボールに空気穴開けたものに入っていただき、明日色々と買い整えることにしました。
そして翌日、100均で購入したのが・・・。
まずこちら。新居です。
100円で新居が買えるってちょっとうらやましいと思ったのは内緒。
次はこちら。腐葉土です。クワガタは夜行性で、昼間は土の中で寝るので柔らかい土は必須です。
当然餌も購入しました。私が子供のころはキュウリとかスイカの皮とかあげてましたが、最近はこんな便利な物があるんですねえ。
で、こちらエサ台兼止まり木。さきほどのゼリーを収める穴がついてます。ほんと便利だなあ・・・。こういう細やかな仕事は見習いたいものです。
というわけで、さっそく新居に土を入れて住環境を整えてみたわけですが・・・。
断じてきゅうりを離さないという気合いを見せつけられました。
とはいえキュウリをずっと新居に入れておくとカビが出るかもしれません。というわけでキュウリには残念ながらご退場いただきました。ありがとうキュウリ。さようならキュウリ。漬物用の安いのを買っといたからまた出番があるかもしれません。そのときまでさようならキュウリ。
ノリと勢いで始まった40男とクワガタの同居生活。果たして今後どうなるか・・・。それは次回以降のお楽しみとさせていただきます。それでは、2話目があることを信じて!
文・写真 早川清一朗
【STARTT’s POV ~スタート視点~】
もちろん2話目を期待していますよ! 早川氏。
しかし男子って、少年の頃はみんなカブクワ好きなのに、中学生になったぐらいから、急に虫に触れなくなったりしますよね。いわゆる虫を無視(苦笑)するお年頃が誰にでもあります。
そんな思春期を遥かに越え、不惑も越えちゃった早川氏が、急にクワガタ愛に目覚め、今後どうなっていくのか! とても楽しみです。
でも、節子、キュウリはクワガタちゃう。キリギリスや。(編)