『YASHA-夜叉-』『海街diary』など、数多くの人気作品で知られる、漫画家・吉田秋生先生。
昨年2017年秋、画業40周年ということで、ひときわ人気の高い『BANANA FISH』がアニメ化されるとの発表がなされ話題となる。そして、今年2018年7月5日深夜より、フジテレビ"ノイタミナ”にてついに放送開始! ネットでは「Amazon Prime Video」で独占配信されている。
原作は1985年から94年にかけて連載され、ソ連と冷戦状態にあった80年代のアメリカが舞台。アニメでは、設定が現代に変更となっており原作のファンを中心に何かと物議を醸している模様である。
その「BANANA FISH」の原作はコミックスで全19巻。現在小学館のサイト等で、1~3巻はまるごと試し読みが可能!
■小学館公式サイト フラワーコミックス「BANANA FISH 〔FC〕 1」
〈 書籍の内容 〉
1985年、ストリートキッズのボス、アッシュはニューヨークのロウアー・イースト・サイドで、胸を射たれて瀕死の男から薬物サンプルを受け取った。男は「バナナフィッシュに会え…」と言い遺して息を引き取る。ベトナム戦争で出征した際、麻薬にやられて正気を失ったままの兄グリフィンの面倒をみていた彼は、兄が時々つぶやく「バナナフィッシュ」と同じことばを聞き、興味を抱いた。殺された男を追っていたのは暗黒街のボス、ディノ・ゴルツィネ。アッシュは男と最後に接触した者としてディノに疑われる。雑誌の取材でアッシュと出会った、カメラマン助手の英二も巻き込んで事件は思わぬ展開を見せ…。
今回、20数年ぶりに読んだのだが、やはり面白い! 舞台が変更となったアニメと比較しながら読むのもいいかもしれない。
また、現在大型書店などでは『BANANA FISH』の復刻版コミックスや、文庫版がどーんと売られていることが多いのではないだろうか。文庫版のあとがきには「ネタバレ」が含まれているものも存在するため、アニメ化決定のお知らせ以降、かつてネタバレを食らいショックを受けた方からの注意喚起がSNSなどでなされていたりする。『Wikipedia』にもネタバレがガッツリと……。また、先に紹介した電子書籍のコミックスや、文庫版にある「あらすじ」等にも、どうぞご注意のほど。
インターネットが一般に普及していなかった『BANANA FISH』連載時と比べ、高度に情報化されてしまっている現在。今回初めて『BANANA FISH』の体験を「スタート」される方、どうかネタバレなしで、原作もしくはアニメを最後まで楽しんで欲しいところである。